イクメンな彼氏
3
いつも1時間は並ぶ有名なカフェの待ち時間が20分だったから、買い物に来たはずの私達は早速最後尾に並んだ。
「比奈、悠斗さんと仲良かったね」
2週間ぶりに会った葉月がニヤニヤ笑いながらショーケースの中のケーキを迷っている。
この間悠斗さんと葉月、彼女の婚約者の賢一さんと食事に行った。
悠斗さんは相変わらず私に触れることは極力避けていたけれど、私に対する気遣いと優しさは葉月に十分伝わったようで、彼女は彼との恋愛を応援してくれている。
「葉月こそ、賢一さんとラブラブだね」
まあね、なんて左手をひらひらさせる彼女の薬指にはダイヤが埋め込まれたリング。
去年のクリスマスにプロポーズされた彼女は、夏に式を挙げる予定だ。
「葉月は、賢一さんにあの事は言えたの?」
悠斗さんとの微妙な距離を思いながら彼女に質問してみる。
「どうしても心に引っかかってて、プロポーズされた時に打ち明けたんだ。驚いてたけど分かってくれた。
意外とそんなもんだよ」
軽い口調で話す彼女だけど、以前はずっと、賢一さんに言えないことがあると悩んでいた。
「比奈、悠斗さんと仲良かったね」
2週間ぶりに会った葉月がニヤニヤ笑いながらショーケースの中のケーキを迷っている。
この間悠斗さんと葉月、彼女の婚約者の賢一さんと食事に行った。
悠斗さんは相変わらず私に触れることは極力避けていたけれど、私に対する気遣いと優しさは葉月に十分伝わったようで、彼女は彼との恋愛を応援してくれている。
「葉月こそ、賢一さんとラブラブだね」
まあね、なんて左手をひらひらさせる彼女の薬指にはダイヤが埋め込まれたリング。
去年のクリスマスにプロポーズされた彼女は、夏に式を挙げる予定だ。
「葉月は、賢一さんにあの事は言えたの?」
悠斗さんとの微妙な距離を思いながら彼女に質問してみる。
「どうしても心に引っかかってて、プロポーズされた時に打ち明けたんだ。驚いてたけど分かってくれた。
意外とそんなもんだよ」
軽い口調で話す彼女だけど、以前はずっと、賢一さんに言えないことがあると悩んでいた。