イクメンな彼氏
4
まだ肌寒い日が多かった3月が終わり、4月になると暑いくらいの晴天が続いている。
南向きの部屋のカーテンを開けると燦々と輝く太陽、今日は入園式日和だな。
窓際に立って、ため息を一つつき窓を開けると、消し忘れたスマホの目覚ましがけたたましい音を立てて鳴り響いた。
ディスプレイに指を滑らせて音を止める。
今日も私のスマホは欲しい音を鳴らしてはくれない。
悠斗さんと最後に会ってから2週間が過ぎたけれど、私と彼の距離は東京と北海道で離れていた時よりも遠い。
悠斗さんは何を考えたいの。
いつになったら答えは出るんだろう。
精一杯の勇気を出して何度か電話をかけてみたものの彼が電話口に出ることはなく、「もう少し時間が欲しい」という素っ気ないメールだけが私と彼とのつながりだった。
北海道出張中には会うことはできなかったけれど、毎日声を聞いていて、『悠理花の入園式は俺が行くよ、比奈の仕事ぶりをまた見たいから』なんて言っていた。
だけど……きっと今日は来ない。
南向きの部屋のカーテンを開けると燦々と輝く太陽、今日は入園式日和だな。
窓際に立って、ため息を一つつき窓を開けると、消し忘れたスマホの目覚ましがけたたましい音を立てて鳴り響いた。
ディスプレイに指を滑らせて音を止める。
今日も私のスマホは欲しい音を鳴らしてはくれない。
悠斗さんと最後に会ってから2週間が過ぎたけれど、私と彼の距離は東京と北海道で離れていた時よりも遠い。
悠斗さんは何を考えたいの。
いつになったら答えは出るんだろう。
精一杯の勇気を出して何度か電話をかけてみたものの彼が電話口に出ることはなく、「もう少し時間が欲しい」という素っ気ないメールだけが私と彼とのつながりだった。
北海道出張中には会うことはできなかったけれど、毎日声を聞いていて、『悠理花の入園式は俺が行くよ、比奈の仕事ぶりをまた見たいから』なんて言っていた。
だけど……きっと今日は来ない。