イクメンな彼氏
唯一小さい頃から続いている親友の葉月と、買い物をしながら雑談する。
彼女は私が保育園の頃からの親友だ。
言いにくいこともはっきりと言える、竹を割ったような性格の女の子だ。
水色のチュニックの値札を見ながら悩んでいると、「どーしたの、比奈。彼氏でもできた?」と葉月。
私は思わず早口で否定してしまう。
「彼氏なんかできてないよ」
「でも比奈がパステルカラーって……。それにその動揺は図星じゃない?まだ彼氏じゃなくて、気になる人とか?」
軽いノリで迫ってくる葉月に、そんなんじゃないと前置きしてから、中津さんのことを話す。
「八ヶ月の赤ちゃんのパパだよ。好きな人とかじゃなくて、いい話し相手っていうか友達っていう感じ」
葉月は急に真顔になって、私の目の前に人差し指を立てた。
「不倫はだめだよ。幸せになんかなれないんだから。比奈には幸せになってほしいんだから絶対だめだよ」
もう、そんなんじゃないって言ってるのに……。葉月は心配性なんだから。
私の必死の否定にしぶしぶ、といった様子で納得してくれる彼女。
「でも比奈が男の人とちゃんと話できたのなんて久しぶりだよね。その人のお陰で免疫がついてくれたらいいんだけど」
やっぱり心配性な葉月に、ありがとうと言ってその話は終わりにする。
とりあえず水色のチュニックは買うことにしたけれど、確かに普段の私からすると意外なチョイスだと思う。
普段は動きやすいパンツや、ぺたんこ靴を履くことが多い。仕事柄もあるけど、女の子らしい服装は苦手だ。
それなのに甘い服を着たくなったのは、一体どうしてなんだろう。
彼女は私が保育園の頃からの親友だ。
言いにくいこともはっきりと言える、竹を割ったような性格の女の子だ。
水色のチュニックの値札を見ながら悩んでいると、「どーしたの、比奈。彼氏でもできた?」と葉月。
私は思わず早口で否定してしまう。
「彼氏なんかできてないよ」
「でも比奈がパステルカラーって……。それにその動揺は図星じゃない?まだ彼氏じゃなくて、気になる人とか?」
軽いノリで迫ってくる葉月に、そんなんじゃないと前置きしてから、中津さんのことを話す。
「八ヶ月の赤ちゃんのパパだよ。好きな人とかじゃなくて、いい話し相手っていうか友達っていう感じ」
葉月は急に真顔になって、私の目の前に人差し指を立てた。
「不倫はだめだよ。幸せになんかなれないんだから。比奈には幸せになってほしいんだから絶対だめだよ」
もう、そんなんじゃないって言ってるのに……。葉月は心配性なんだから。
私の必死の否定にしぶしぶ、といった様子で納得してくれる彼女。
「でも比奈が男の人とちゃんと話できたのなんて久しぶりだよね。その人のお陰で免疫がついてくれたらいいんだけど」
やっぱり心配性な葉月に、ありがとうと言ってその話は終わりにする。
とりあえず水色のチュニックは買うことにしたけれど、確かに普段の私からすると意外なチョイスだと思う。
普段は動きやすいパンツや、ぺたんこ靴を履くことが多い。仕事柄もあるけど、女の子らしい服装は苦手だ。
それなのに甘い服を着たくなったのは、一体どうしてなんだろう。