イクメンな彼氏
第一章
1
照り返すような強い日差しに辟易しながら、私はいつものカフェ『green express』に逃げ込んだ。
ドアを閉めると、先ほどまで耳についていた蝉の鳴き声の代わりに、店内の柔らかい音楽と涼しい風が私を迎えてくれる。
「Aセット。カフェラテで。上に運んでもら
えます?」
注文を終えると若い男性店員が「はい」と営業スマイルを見せてくれた。
緊張した私はうつむいて頷くと、外階段を上って二階のドアを開ける。
店内は数組の女性客がいたけれど、いつもの席は空いていた。
よかった、あそこはすごく落ち着くから。
ドアから向かって右の手前に、4人掛けのソファーがあり、その奥に窓に向かってカウンターのように腰かける2人用の椅子がある。
わたしのお気に入りの場所。
窓からは手入れされた木々が視界いっぱいに広がり、遠くのビルも見渡せる。
都会とは思えない景色が気に入って、私は毎日ここに通っている。
ドアを閉めると、先ほどまで耳についていた蝉の鳴き声の代わりに、店内の柔らかい音楽と涼しい風が私を迎えてくれる。
「Aセット。カフェラテで。上に運んでもら
えます?」
注文を終えると若い男性店員が「はい」と営業スマイルを見せてくれた。
緊張した私はうつむいて頷くと、外階段を上って二階のドアを開ける。
店内は数組の女性客がいたけれど、いつもの席は空いていた。
よかった、あそこはすごく落ち着くから。
ドアから向かって右の手前に、4人掛けのソファーがあり、その奥に窓に向かってカウンターのように腰かける2人用の椅子がある。
わたしのお気に入りの場所。
窓からは手入れされた木々が視界いっぱいに広がり、遠くのビルも見渡せる。
都会とは思えない景色が気に入って、私は毎日ここに通っている。