イクメンな彼氏
それから私が自分のマンションで眠ることはなくて、毎日悠斗さんのベッドで眠っている。
といっても、大抵一人で。
初めはきちんと帰るつもりだったけれど、悠斗さんが余りにも心配するものだから帰れないでいる。
洋介は冷たい塀の中にいるのだから怖がることは何もないと思いながらも、私も悠斗さんの側にいたかった。
お父さんへの挨拶が済んでいないから、という理由でマンションは引き払っていないけれど、荷物を取りに帰るだけになっている状態だ。
とはいえ、今日も悠斗さんは遅い。
時計を見ると23時を回っていて、彼の為に作った料理はすでに冷蔵庫の中だ。
「あーぁ、早く帰って来ないかなぁ」
呟いても返事はない。
一緒に暮らし始めて、彼が無理して私との時間を作っていてくれたことに気付いた。
朝は私とモーニングに行くために早く出社することはないけれど、帰りは午前様になることも多い。
毎朝言われる「寂しい思いさせてごめんな」という声音を思い出して、窓の外のシエロビルを見つめる。
25階はの電気は点いたまま。
でも悠斗さんも、きっと時々こっちを見てくれているんだろうな、という安心感がある。
といっても、大抵一人で。
初めはきちんと帰るつもりだったけれど、悠斗さんが余りにも心配するものだから帰れないでいる。
洋介は冷たい塀の中にいるのだから怖がることは何もないと思いながらも、私も悠斗さんの側にいたかった。
お父さんへの挨拶が済んでいないから、という理由でマンションは引き払っていないけれど、荷物を取りに帰るだけになっている状態だ。
とはいえ、今日も悠斗さんは遅い。
時計を見ると23時を回っていて、彼の為に作った料理はすでに冷蔵庫の中だ。
「あーぁ、早く帰って来ないかなぁ」
呟いても返事はない。
一緒に暮らし始めて、彼が無理して私との時間を作っていてくれたことに気付いた。
朝は私とモーニングに行くために早く出社することはないけれど、帰りは午前様になることも多い。
毎朝言われる「寂しい思いさせてごめんな」という声音を思い出して、窓の外のシエロビルを見つめる。
25階はの電気は点いたまま。
でも悠斗さんも、きっと時々こっちを見てくれているんだろうな、という安心感がある。