イクメンな彼氏
「一緒に寝に来てくれたわけじゃなくて、話しに来たんだろ？
……聞きたい事の内容は、だいたい想像つくけど」

彼の落ち着いた声に声に覚悟を決めて、私は彼に疑問をぶつけた。

「どうして洋介のことを調べてたの？
……どうして、洋介の彼女に近づいたの？」

悠斗さんは「何のこと？……なんてね、比奈に嘘はつかないよ」そう言って語りだした。

「比奈から里谷の話を聞いて、すぐにあいつのことを調べた。これ以上比奈に関わって欲しくなかったからね。

大学中退した後はバイトを転々としてるみたいだったから、うちの子会社で働いてもらおうと思ったんだ。北海道の。

俺は不安要素は目の届くところに置いておきたいタイプでね。

それなら、あいつの行動を管理出来ると思った。だけど……彼女には悪いことをしたと思ってる」

一旦言葉を切った彼は、少し苦しそうな顔をして、床を見つめた。

自分がしたことを、後悔しているの？
悠斗さんは、何をしたの？

私は無言で続きを促した。
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