イクメンな彼氏
「お礼が……したいです。
何か欲しいものありませんか? 悠理花ちゃんのものでもいいですし」
「おいで」と手を伸ばすとくりくりの目を細くさせた悠理花ちゃんが、私の腕の中に納まった。
この感謝の気持ちを物で表すことは出来なけれど、それでも何かお礼がしたい。
スーツのヨーグルトを拭きながら中津さんが思案顔をする。軽く眉をひそめる彫刻のように整った顔が美しく、思わず見とれてしまう。
「こんなお願いでもいいかな……?」
少しの沈黙の後、彼は首をかしげながら控えめに口を開いた。
「免疫をつけるために一歳までに動物園に行った方がいいっていう話は知ってる?
本当かはわからないけど、来週の日曜日悠理花を連れて行きたいと思ってるんだ。
付き合ってくれないかな?」
動物園に……私と、中津さんと、悠理花ちゃんで……すごく楽しそう。
もちろん行きたいけど、そんなつもりはないけれど、奥さんに失礼なんじゃ……。
「あの、でも、奥さんとご一緒に行かれた方が……」と、私は目を泳がせた。
何か欲しいものありませんか? 悠理花ちゃんのものでもいいですし」
「おいで」と手を伸ばすとくりくりの目を細くさせた悠理花ちゃんが、私の腕の中に納まった。
この感謝の気持ちを物で表すことは出来なけれど、それでも何かお礼がしたい。
スーツのヨーグルトを拭きながら中津さんが思案顔をする。軽く眉をひそめる彫刻のように整った顔が美しく、思わず見とれてしまう。
「こんなお願いでもいいかな……?」
少しの沈黙の後、彼は首をかしげながら控えめに口を開いた。
「免疫をつけるために一歳までに動物園に行った方がいいっていう話は知ってる?
本当かはわからないけど、来週の日曜日悠理花を連れて行きたいと思ってるんだ。
付き合ってくれないかな?」
動物園に……私と、中津さんと、悠理花ちゃんで……すごく楽しそう。
もちろん行きたいけど、そんなつもりはないけれど、奥さんに失礼なんじゃ……。
「あの、でも、奥さんとご一緒に行かれた方が……」と、私は目を泳がせた。