イクメンな彼氏
「ふーん。
あいつと上手くいったんだ……」
「おはようございます」と挨拶すると、冷ややかな目で見てくる藤本さん。
「金曜日は、本当にすみませんでした……」
正直保育園に着くまで藤本さんのことも忘れていた。
とはいえ約束を破ってしまったのは事実。申し訳ない思いで彼を見上げる。
「もういいよ。
彼とお幸せに」
冷たいいい放つとわざとらしく園児に「おはよう」と白い歯を見せる藤本さん。
以前の私なら彼の態度に狼狽して必死で機嫌をとろうとするところだけれど、謝ったんだしまぁいいかと気楽に受けとる。
そんな自分に半分驚きながら、半分は浮かれた気持ちが消えない。
二ヶ月月ぶりの『green express』でのモーニング。
二階に上がると中津さんが紺のスーツを着て座っていて、向かいにはトレイを持った女の子が立っていた。
「ここは彼女の席なんで」無表情の低い声は、私を見つけた途端に柔らかくなる。
「比奈、おはよう」
あいつと上手くいったんだ……」
「おはようございます」と挨拶すると、冷ややかな目で見てくる藤本さん。
「金曜日は、本当にすみませんでした……」
正直保育園に着くまで藤本さんのことも忘れていた。
とはいえ約束を破ってしまったのは事実。申し訳ない思いで彼を見上げる。
「もういいよ。
彼とお幸せに」
冷たいいい放つとわざとらしく園児に「おはよう」と白い歯を見せる藤本さん。
以前の私なら彼の態度に狼狽して必死で機嫌をとろうとするところだけれど、謝ったんだしまぁいいかと気楽に受けとる。
そんな自分に半分驚きながら、半分は浮かれた気持ちが消えない。
二ヶ月月ぶりの『green express』でのモーニング。
二階に上がると中津さんが紺のスーツを着て座っていて、向かいにはトレイを持った女の子が立っていた。
「ここは彼女の席なんで」無表情の低い声は、私を見つけた途端に柔らかくなる。
「比奈、おはよう」