イクメンな彼氏
第二章
1
仕事を終えて一旦帰宅し、身支度を整えて家を出る。
シエロビルを抜けて街の中心地へと向かう途中、あちらこちらの木々は赤と緑の光で美しく飾られていた。
ツリーも大きなものから小さなものまで街の至るところに散りばめられ、見るものを浮き足立たせる。
手を繋いで寄り添い合う恋人たちとすれ違いながら、私にもこんな日が来るなんて、と信じられない気持ちになる。
約束の10分前。
クリスマスイブだっていっても平日だし、まさかそんなお誘いはないよね。
泊まる準備をして行くのも気合いが入りすぎだし、でももしもそんなことになったら……。
そんなことばかり考えてしまう自分が恥ずかしい。
結局準備をしている方が恥ずかしいという結論で、何の準備もせずに待ち合わせの場所に向かった。
今日身につけているのはグリーンのビジュー付きニットに紺のショートパンツ。
足元はピンヒールの紺のロングブーツ。
ブーツは葉月の見立てだ。
19日に中津さんと付き合うことになってから、すぐに葉月に報告した。
シエロビルを抜けて街の中心地へと向かう途中、あちらこちらの木々は赤と緑の光で美しく飾られていた。
ツリーも大きなものから小さなものまで街の至るところに散りばめられ、見るものを浮き足立たせる。
手を繋いで寄り添い合う恋人たちとすれ違いながら、私にもこんな日が来るなんて、と信じられない気持ちになる。
約束の10分前。
クリスマスイブだっていっても平日だし、まさかそんなお誘いはないよね。
泊まる準備をして行くのも気合いが入りすぎだし、でももしもそんなことになったら……。
そんなことばかり考えてしまう自分が恥ずかしい。
結局準備をしている方が恥ずかしいという結論で、何の準備もせずに待ち合わせの場所に向かった。
今日身につけているのはグリーンのビジュー付きニットに紺のショートパンツ。
足元はピンヒールの紺のロングブーツ。
ブーツは葉月の見立てだ。
19日に中津さんと付き合うことになってから、すぐに葉月に報告した。