イクメンな彼氏
「このサラダなんかどうかな?」
中津さんが指差したのは大ぶりな海老がメインのサラダ。
「……いいんじゃないんですか」
実は海老が苦手な私だけれど、食べられないわけじゃないんだからと彼に合わせる。
そうか、中津さんは海老が好きなのか。
でも魔法使いの中津さんに嘘がつけるはずもなく、「ふーん。苦手なのは海老?」と図星をつかれ「ち、違いますよ」と噛んでしまってすぐにバレてしまった。
「中津さんは海老好きなんでしょう?」
尋ねるとあっさりと認める彼。
「そうだよ」
「じゃあ買いましょうよ」
「何で?別に海老以外に好きなものは色々あるし、比奈と一緒に食べられるものがいい」
中津さんの何気ない一言はいつでも私を感動させる。
……嫌いなもの、言ってもいいんだ。
でも中津さんが好きなら、私、海老が好きになる日が来るかもしれない。
そんな気持ちになった時間だった。
「意地悪ですね。中津さん。
私、海老、嫌いじゃないですもん」
皮肉を込めた声で言うと、彼は「そうだね、苦手なだけだよね」と意地悪く微笑んだ。
そんな様子をお母さんが笑って見つめていて、目が合うと頷く。
中津さんが指差したのは大ぶりな海老がメインのサラダ。
「……いいんじゃないんですか」
実は海老が苦手な私だけれど、食べられないわけじゃないんだからと彼に合わせる。
そうか、中津さんは海老が好きなのか。
でも魔法使いの中津さんに嘘がつけるはずもなく、「ふーん。苦手なのは海老?」と図星をつかれ「ち、違いますよ」と噛んでしまってすぐにバレてしまった。
「中津さんは海老好きなんでしょう?」
尋ねるとあっさりと認める彼。
「そうだよ」
「じゃあ買いましょうよ」
「何で?別に海老以外に好きなものは色々あるし、比奈と一緒に食べられるものがいい」
中津さんの何気ない一言はいつでも私を感動させる。
……嫌いなもの、言ってもいいんだ。
でも中津さんが好きなら、私、海老が好きになる日が来るかもしれない。
そんな気持ちになった時間だった。
「意地悪ですね。中津さん。
私、海老、嫌いじゃないですもん」
皮肉を込めた声で言うと、彼は「そうだね、苦手なだけだよね」と意地悪く微笑んだ。
そんな様子をお母さんが笑って見つめていて、目が合うと頷く。