イクメンな彼氏

「子どもたちが沢山来てくれているので、まずは手遊びをしましょうか。

一度見本をしてみますので、次は皆さんも一緒にやって下さいね」

子ども達は自由気ままに用意してあるおもちゃで遊んでいるけれど、何人かはこちらに目を向けた。

「それではいきますよ！

始めは大きく手を開いて、
♪大きくなったら何になる～大きくなったら何になる～♪、
人差し指を立てて、
♪１と１で何になる～♪、
腕に指を当てて、
♪お注射チックンお医者さん♪」

続いて２、３、４と続けていく。

「♪大きくなったら何になる～、大きくなったら何になる～♪
手のひらを開いて、
♪５と５で何になる～、ドスコイドスコイお相撲さん♪」

そこまで歌いきった時に、後ろのドアが開いて「遅れてすみません」と見知った顔が現れた。