タクティスに染まる頃

離れて行く距離

それからは大変だった。俊貴の家には,毎日のように祥平さんや彰弘さん悠人さんが来て,打ち合わせのような物をやっていた。

あたしはその間,違う部屋で過ごすんだけど,毎回のように俊貴の怒鳴り声が聞こえた。
酷い時は,ガラスの割れる音なんかもする。


あたしの不安は,増すばかりだ。
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