タクティスに染まる頃
「信じれ…ない…よ…」

やっと出せた言葉と一緒に,涙が頬を伝う。

「死んじゃう…かも…しれないんでしょ?」

暗闇の中に,あたしの声が吸い込まれる。
俊貴が,どんな顔をしているのか分からない。

「そんなの嫌…信じれない…」
< 121 / 239 >

この作品をシェア

pagetop