タクティスに染まる頃
一瞬,俊貴かと思ったけど,そんなわけないじゃん…と自分に言った。

「美和チャン…」

お母さんだった。あたしは,泣き過ぎて酷くなった顔を隠すために,布団を深く被った。

「美和チャン…ごめんなさい…あいつ,バカだから…」

お母さん,知ってたんだ…
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