タクティスに染まる頃

後悔の涙

それから数日後。
母さんが話していた男が来た。背が高いサラリーマン風の人。

その人は,あたしに深々と頭を下げて,「ありがとう」と何度も言った。
この人とは,『上手くいきそうにないな』なんて,心の中で思った。

そして,幸せそうに笑う2人を見て,あいつを思い出した。
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