タクティスに染まる頃
「この子,学校では笑っていたかしら…」

真優のお母さんが隣に座った。

「笑ってましたよ」

あたしの事に,「そう」と呟く。

「あの…真優は…。
真優はどうして死んだんですか」

静かな時間が流れた。

「自殺よ…」

しーんとした部屋に響いたその声。
空気が冷たいきがする。
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