タクティスに染まる頃
『大丈夫』と笑うと,母さんはホッとしたように笑顔になった。


ねぇ,俊貴…


あたし,あんたに会いたいよ…

あんたの声が聞きたいよ…


あたしのベッドからは,タクティスの匂いはしない。
あんたの温もりを感じない。



そんなベッドで,あたしは眠れないんだ…
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