タクティスに染まる頃
「美和,ちょっときて!」

母さんの声に,顔を上げる。

「何?」

涙を拭きながら,リビングへと入った。

「今まで分の誕生日プレゼント♪」

母さんは,ニコニコしながらテーブルの上を指差す。
そこには,赤い携帯が乗っていた。
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