タクティスに染まる頃
あたしがいない数週間の間に,何もかもが変わっていた。

祥平さんは,幹事になっていて,悠人さんは副頭。
それで,あいつは頭。

「楽しんでって…」

祥平さんは,そう言って戻っていった。

「美和…あれ…」

蘭が,バイクから降りてくるたくさんの人達の中を指差した。
そこには,俊貴がいる。

初めて会った時と,全然雰囲気が違う。
あたしは,龍平さんを思い出した。
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