タクティスに染まる頃
「教えてください…」

俊貴からは,目を逸らさない。
目を開けた時に,一番に近寄るために…

「こいつ,美和チャンが帰った後,泣いたんだ…」

祥平さんが,静かに話した。

「近くにいた奴を殴って…
大変だったよ…。
こいつ,本当は,美和チャンに謝るつもりだったんだ。」
< 210 / 239 >

この作品をシェア

pagetop