タクティスに染まる頃
「好きなんだろ?
そう言ったらさ…帰るっつってバイクで走って行っちまったんだよ…
あいつ,バカだから…素直じゃないから,美和チャンの家に行くって言わないんだよな」

眉間に皺を寄せて笑う祥平さんは,見ていて悲しくなる。

「美和チャン…あいつは,君の家に行こうとして事故にあったんだよ…。
誤りに行こうとして…事故にあったんだ…」
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