タクティスに染まる頃
「え?」

俊貴は,あたしの家に来ようとして事故にあったの?

「あいつは,君の家に行く途中の道で倒れてた…」

温かいものが,頬を濡らす。

一歩一歩,目を瞑っている俊貴に近付いた。


あたしに謝ろうとして,事故にあったの?

「あたし達は…バカだよ…」

「美和チャン…」
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