タクティスに染まる頃
「美和…」

「何?あたし,ここにいるよ?」

ギュッと,俊貴の手を握った。

「ご………な…」

「え?何?」

俊貴の顔の近くに,耳を近付けた。

「ごめんな…」

弱々しい声で,俊貴はそう言った。

その時,誰かに突き飛ばされた。
床に尻餅をつく。
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