タクティスに染まる頃


『あいつが女乗せるなんて珍しい』


何度も何度も,その言葉を繰り返し思い出した。その度,何かが喉の奥を詰まらせる。胸の奥を詰まらせる。



あたしは,この気持ちの名前を,まだ知らない…


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