タクティスに染まる頃
なぁ…彼女,大切にしてんだろ?だったら,あたしじゃなくて,そいつを乗せろよ…。

「わ…たん…よ」

微かに聞こえた俊貴の声。

「え?何か言った?」

バイクの音がうるさくて,良く聞えない。

「送るよ」

「あぁ…うん。」
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