タクティスに染まる頃
寄り添うように並ぶ靴に,息が出来なくなる。

あたしは2人の靴を掴むと,外に放り投げた。
どこに落ちたかなんて知らない。
2人が困ればそれでいい。
バタンッと勢いよくドアを閉め,駅へと走った。


ここに,あたしの居場所なんてない…。


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