タクティスに染まる頃
「あ…美和…」

「何?」

蘭を見ると,あたしの後ろら辺を見ていた。
何だろう…

「あ…」

振り向くと,そこには…あいつがいた。

しかめっ面をした俊貴が,こっちに向かってくる。
あたしは,バッと顔を逸らした。
こいつにだけは,泣き顔を見られたくない。
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