タクティスに染まる頃
「可愛い♪」

「はぁ?」

「ちょっと,俊くんったら!この可愛い子,どーしたの?」

「今日,そいつ泊まるから,よろしく」

俊貴の話を聞いて,もう一度あたしを見ると,「俊貴の母です」と笑った。

「遠藤美和です」

あたしは,深々とお辞儀をした。

「ほら…行くぞ」

俊貴は,あたしの腕を掴むと長い廊下を歩いた。
< 79 / 239 >

この作品をシェア

pagetop