タクティスに染まる頃
「俺にだけはしられたくなかったって泣き崩れて…家,飛び出したんだよ…。その瞬間,車のクラクションとドンッつー鈍い音が聞こえてきてさ…。まさかと思って外に出たら…あいつ…」

あたしは,小さくなっている俊貴を抱き締めた。

「妹さんは…死んだのか?」
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