死神ゲーム
「何も起きねーぞ?」
「じぶんたちで勝手に鬼ごっこしてください…みたいな?」
「じゃあ鬼決めるぞ!」
「負けたら鬼ね!ジャーンケーンポン!」
「レイくーん!ちゃんと出してよー!」
「……ろ」
何かを呟いたレイ…
「逃げろ!!走れ!!」
次の瞬間…
私たちはレイの言葉と、このゲームの意味を理解した。
と、同時に走り出す。
「な、なに…あれ!?」
「わかんね…けど、やべぇモノってことは確かだな…」
私たちを追いかけて来るのは…子供。
手に包丁を持ち、狐のお面をかぶった女の子。
白い着物を着ているが、半分位が赤く染まっている。
黒ずんで見えるところから血だとわかる。
「アレから一時間も逃げるのか…キツいな。」
頭が理解するより先に体が動く。
アレはヤバイ、アレから逃げろ。と本能的に逃げる。
地獄のようなゲームが、始まった…