Sweet Love
あれ…?反応がない…



「工藤先生?」



呼んでも全く反応しない工藤先生の方を見ると、そこには無表情の先生がいた



え、私なにかした…?



「く、工藤先生…?」



怖い…



「先生すみません、私がずっと話し続けてたから怒っちゃいましたよね…案内してもらっといて本当にすみません」



私が話しても工藤先生は、反応しない



なんか言ってよ〜〜



私がそう思っていると…



「お前さ…」



工藤先生の口がやっと開いた



「はい…」



「お前、俺がなんで怒ってるのかわかってる?」



「だからそれは、私が勝手に話し「俺はそんなことで怒ってるわけじゃない」」



え…じゃあなに?



なんで怒ってるの?



「お前はなにもわかってない今も昔も」



昔って私工藤先生が怒るようなことなにかした…?



「由愛、俺だけを見ろ昔みたいに」



「え…」



そう言葉を発したのは私の唇に柔らかいものが触れた後だった



い、今のって…



「ずっと俺のこと好きでいろよ?」



何それ…



「い、意味わかんない…私は先生に振られたんだよ?振られた時から私はもう諦めてるの…だから、私は絶対に先生のことはもう好きにならないよ」



「上等だ。なら好きにさせてやる。もう元生徒と教師じゃないんだからな」



そう言いながら彼は教室を出て行った



「覚悟しとけよ、由愛」



そう言い残してーーーーー

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