Sweet Love
「だから、俺はだな「すみません。私、保健室に行くので。」」



一刻も早く寝たかった私はそう言って2人の横を通り過ぎた。



工藤先生が目を見開いて私のこと見た気がしたけど、今は気にしてられなかった。



ガラガラーー



「あれ〜?宮本先生、どうしたんですか?」



「水木先生…ちょっと頭痛いんで寝させてもらってもいいですか…?」



保健の水木先生は、私が中学生の時からいる優しい歳とった先生。



すごく人気がある先生なんだ。



「体調悪そうね…熱はかってみよっか。」



そう言われて熱をはかってみると…



「げっ…」



「何度だった?ちょっと見して。あら…38.5℃もあるじゃない…!どうしてこんなに熱があるのに休まなかったの!」



「すみません…朝、ちょっとだるかっただけだったので…ただの疲れかな〜と…」



「疲れだけだと思ってちゃダメよ!今、風邪流行ってるんだから!」



「はい…すみません…」



「今日はもう早く帰りなさい。」



「でも仕事が…」



「元気になってから!」



「はい…」



「帰ったら、病院行って薬もらってくるのよ。」



「わかりました…ありがとうございました。」



「お大事にね。」



ガラガラーー



保健室を出た私は、またのろのろと歩きはじめた。

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