Sweet Love
まさか、熱があるとは…



だるかったのは、熱があったからだったんだ…



はぁ…仕事終わってないのに…



しばらく、残業が続きそうだな…



重い体を無理矢理動かして、職員室まで歩いた。



席に戻って荷物をまとめてたら



「宮本先生、もう帰るんですか?」



「はい…熱があるみたいなので…」



「そうなんですか。お大事に。」



「ありがとうございます。」



中村先生と軽い会話をして職員室を出た。



靴をはいて、玄関を出ると工藤先生に会った。



「お疲れさまです…お先に失礼します…」



「お前、もう帰るの?」



「はい…」



「体調悪そうだな。送ろうか?」



「いえ…大丈夫です…」



工藤先生にそう言って帰ろうとした瞬間



「おい、由愛!!」



その言葉を聞いて意識を手放した。



ーーーーーーーーーーーーーーー



ん…冷たい…



気持ちいい…



あれ…?私なにしてたんだっけ…?



確か、玄関で工藤先生と話して…



「工藤先生?!」



「…なんだよ」



「え?工藤先生?」



「だから、なんだよ」



「なんで工藤先生がここに??」



「だって、俺の部屋だし。」



どこかで見たことあると思ったら…



「私、なんでここにいるんですか?」

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