Sweet Love
「話し終わった後に倒れたんだよ、お前。」



「そうだったんですか…」



「まじ心臓止まるかと思ったし…」



ん?ちょっと待って工藤先生の部屋にいるってことは…



「もしかして、工藤先生がここまで運んでくれたんですか?!」



「俺以外に誰が運ぶんだよ。」



「すみません、迷惑かけてしまって…」



「いいんだよ。別に。それより、熱はかれ」



体温計を渡され、熱をはかると



ピピピーーー



「…………」



「何度。」



「38.9℃…」



なんでさっきより上がってるの?!



「高いな。やっぱり冷やしただけじゃダメだったか。」



さっきは、工藤先生の部屋にいたのにびっくりして熱のことなんて忘れてたけどなんか段々つらくなってきた…



「工藤先生…少し寝てもいいですか…?」



「うん。いいよ。」



「すみません…」



「ゆっくり寝てていいよ。おやすみ。」



「おやすみなさい…」



私がそう言うと、工藤先生は微笑んで額にそっとキスをした。



ーーー私さ、あんたのこと嫌いだったんだよね。



ーーーえ?どうして…?私たち親友だよね…?



ーーーなわけないじゃん。親友だと思ってたのはあんただけ。



ーーーどうして…?



ーーーどうして?あんたは、私の好きな人をとった!!知ってたくせに!!

< 112 / 280 >

この作品をシェア

pagetop