Sweet Love
信じるって約束しちゃったけど…



はっきり言ってまだ信じられない…



でも、信じられないなんて言ったら絶対キレるし綾…



はぁ…もうどうしたらいいの…?



歩きながら悩んでいると…



「宮本先生?」



私に話かけて来たのは、今1番会いたくない人…



「原田先生…」



だった…



「どこか言ってたんですか?」



「まあ…親友に会いに…」



「そうなんですか。ずいぶん、顔色悪いですけど大丈夫ですか?」



誰のせいだと…



「大丈夫です…」



「もしかして…今日のことだったりします?」



やっぱりあの時私に気づいてたんだ…



まさか…私が歩いてる時にもう…



「そうですよ。あそこの場所からよく見えますから。音楽室。」



「なんでそんなこと…」



「邪魔なのよ。あんた。」



「え…?」



「どうしてあんたなのかわかんない。工藤先生と別れて。」



「別れません。私は10年以上も想い続けていたんです。」



「私だってそうよ!!あきらめようと思った!!工藤先生には好きな人がいるってすぐわかったから。だけど、再会してから気持ちが蘇ったの。やっぱり好きなんだなって。だから、取られたくない!!」



「私だって、ずっと好きだった。だから、奪われたくない。だけど、決めるのは工藤先生じゃないの?私たちが言い合っても意味ないと思う。」

< 142 / 280 >

この作品をシェア

pagetop