Sweet Love
「工藤先生は私のものなの。だから、さっさと別れて。」



「工藤先生が私ではなく原田先生を選ぶと言ったら仕方がないからあきらめます。けど、勝手に決めつけてるだけなら別れません。」



「そう…いいわ…別れないならこっちから別れさせてやる…覚悟しなさい…!」



そう言って去って行った原田先生。



嫌な予感がするのは気のせい…?



なんだかすごく胸騒ぎがする…



違うよね、きっと。



焦ってるだけだよね…



家に帰っても悪いことしか考えられなかった私はこれ以上考えないように眠りについたーーーーーーーー



原田先生と話してから1ヶ月がたった。



あれからなにもないまま過ごしている。



今日もなにも起こらないと思っていた…



「終わった…帰ろう。疲れた…」



戸締まりと電気を消してっと…



職員室玄関の鍵を閉めて車を走らせた。



アパートの駐車場に車を止めて部屋に入ろうとした瞬間ーーー



「ひゃっ……」



誰かに口をハンカチでおおわれた。



そこで私の意識は途絶えた…



「ん…」



目を開けるといつもの背景と違う所にいた。



どこ…?



起き上がろうとしたら手と足がなにかに縛られていて動けなかった。



なにこれ…



動けないっ…



「目覚めた?」

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