Sweet Love
「へぇ…感度超いい上にスタイルもいいとか最高じゃん。」



そう言って舌を舐める男。



恐怖で私の目からは涙が溢れる。



「泣いても無駄だって」



「んっ…!」



今度はキスをしてきた。



息ができなくて少し口を開けたらヌルッとしたものが入ってきた。



舌…?!



嫌だ…やめて…



助けて…



工藤先生助けて…



バンッッッ



「どけ。」



「うっ…!!」



突然、目の前にいた男が消えたのと同時に愛しい人の声がした。



「由愛になにした」



その声は、今まで聞いたことのない、怒りに満ち溢れていたものだった。



「く…どう先生…」



私が呼ぶと工藤先生は、なにも言わずに紐をほどいてくれた。



「おい、言えよ。由愛になにした?」



「…………」



「言えっつってんだろ!!」



「もういいです…」



「由愛…」



「来てくれた…それだけで充分です…」



ぎゅっ…!



力なく微笑むときつく抱きしめてきた工藤先生。



「ごめん…遅くなって…」



「大丈夫です…」



工藤先生は着ていたパーカーを私にそっと優しくかけて横に抱きかかえた。



そして、倒れている男に



「今度こいつに手出してみろ。これだけじゃ済まないからな。それと、原田にも言っとけ。次はお前にも容赦しないとな。」

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