Sweet Love

限界 ー紘人sideー

由愛の様子がおかしいーーーーー



そう思ったのは原田にキスをされてから…



してた所見てたのか…?



それ以外に由愛が俺を避ける理由がわからない。



一刻も早く誤解を解かないとやばい。



けど、お互い忙しくて誤解したまま1ヶ月がたった…



どうしたらいいんだよ、一体…



「工藤先生〜」



「なに?」



「一緒に帰りましょう!」



「下までな。」



原田と駐車場まで歩いていると



「工藤先生、気付いてると思いますが私工藤先生のこと好きです!」



突然、そう言ってきた。



いくら原田に好きだと言われてもうれしくない。



由愛に…あの笑顔に言われなきゃ意味ないんだよ。



「ごめん。俺には大切な人がいるから。原田の気持ちには答えられない。」



「それは、宮本先生ですか?」



「ああ…」



わかっていたのか…



「なんであの人なんですか?」



「理由なんてない。ただ、好きになったのがあいつなんだよ。どこか惹かれるものがあったんだろうな。きっと。」



「私は絶対諦めません。どんな手を使ってでも工藤先生を手に入れます。」



この時の俺は、その言葉の意味がわかっていなかったーーーーーー

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