Sweet Love
こいつ…ふざけてんのか?



バンッッ



俺は横にあった壁を殴った。



「どけ。」



その言葉と共に男を由愛の上からどけた。



俺が見たものは由愛の服が半分脱がされている状態だった。



怒りが収まらない俺は、感情の赴くままに目の前で倒れている男に暴言を吐いた。



「もういいです…」



震えた声で由愛がそう言った。



「由愛…」



「来てくれた…それだけで充分です…」



そう力なく微笑む由愛に俺は、きつく抱きしめた。



「ごめん…遅くなって…」



「大丈夫です…」



本当は大丈夫じゃないくせに心配かけないように、いつも強がる。



こいつは俺が守らなきゃダメだ。



1人じゃいつか壊れる。



「由愛…?」



「なんですか…?」



「一緒に暮らそう。」



男を置いてホテルから部屋に帰り、愛し合った直後俺は由愛にそう言った。



「え??」



「隣に住んでいるから変わらないと思うけど、そばにいてほしいんだよ。」



「工藤先生…」



「だから、一緒に暮らそう。」



「はい…」



そう微笑む由愛が天使の様で命をかけてでも守ろうと誓ったーーーーーーーーー

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