Sweet Love
「優くんがどうし…」



っ!!!!



雪乃ちゃんの後ろにいる優くんを見た途端私は声が出なくなった



「優くん…そのケガどうしたの?!」



「別に…大したことない…」



「大したことあるでしょ!!腕とか傷だれけじゃない!!」



「由愛ちゃん…優はね…私を助けてくれたの…!だからっ…だからっ…!」



「うん。わかった。急いで戻ろう?優くん走れる?」



私がそう聞くと彼は頷いた



「よし、じゃあ急いで帰るよ!あと1分しかないから!!」



そう言って走り出そうとした瞬間



「ちょっと待ってほしいなぁ〜?」



え?



「俺らそいつにボコボコにされたから仕返しに来たんだよね〜?」



「だからなんですか?急いでるんですけど」



「由愛ちゃん…」



「大丈夫。私が絶対守るから」



「ヒュ〜かっこいいねぇ〜お姉さんこの2人のなんなの?」



「担任です」



「先生なのかぁ〜強気なのはいいけどさ〜わかってる?」



「なにがです?」



「俺は男であなたは女ってことを。しかも、こっちはあと2人いますけどねぇ〜」



「別になにも問題ないのですが」



「へぇ…結構言うね〜女1人で男3人も相手できるのかな?」



「そっちこそ、私に退屈させないでくださいね?」



「先生、そこは俺が…」



「いいの。私に任せて?」



「ずいぶん余裕だな?だが、その余裕もそのうちなくなるぜ?」

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