Sweet Love
「それは、それは楽しみですね。」



「生意気な女め…!やれ」



はぁ〜まさかここで使うことになるとは…



自分で自分を守るためにやってきたのに…



まあでも、大事な人を守るという大切な使い方もあるからね〜



仕方ない…一肌脱ぎますか



「隙だらけなんだよっ!」



「由愛ちゃん!!!」



バンッ



「ゔっ……」



「お前…!よくもやったな!!」



ドカンッ



「ぐわっ……!」



「はぁ…つまんない。この程度?もうちょっと楽しいのかと思った」



「お前一体……」



「ただ空手やってただけよ」



「はっ!俺だって空手で県大会優勝したんだぜ?ただの空手少女が勝てるのか?」



「あなたこそ誰に喧嘩売ったかわかってます?」



「なに言ってんのかわかんねーよっ!!」



パシッ



「止めた…?」



バコッ



「ぐわっ……なぜ俺のパンチを…」



「あれ?言ってなかったっけ?私空手の全国大会で今、6連覇中なんだよね」



「ぜん…こく…?」



「そうそう。全国。だから、退屈させないでねって言ったじゃない」



「くっ…」



「それで私が勝ったからそこ、どいてくれる?」



「…………」



私がそう言うとその男は黙って道をあけた。



「さて、2人共!急いで帰りましょう!じゃないとみんなに怒られちゃう!!」

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