Sweet Love
「まあ、それもあるけど」



「むっ…」



「でも、危なっかしくてほっておけないのが1番かな」



「え…?」



「すぐ無茶するから、心配でしょうがない」



「だって、必死だったから…」



「いつも必死なのはかまわないけど、たまには自分のことも考えないといけないんじゃない?」



「すみません…」



「まあ、そんなお前だから好きなんだけど」



「…………」



「ははっここでも赤くなるか」



「言われなれてないからしょうがないんです…」



「言う奴がいたら1発殴ってるから大丈夫だよ」



そういうこと笑顔で言うから怖い…



「はい。終わったよ」



「ありがとうございます…」



工藤先生って器用だなぁ…



包帯の巻き方とか上手いし、すごいきれい…



私だったら絶対ぐちゃぐちゃになっちゃう



「どうした?」



「いや…工藤先生って器用だな〜って思って…」



「そう?」



「はい。私だったらこんなにきれいに巻けません」



「それはどうも…あと、あんまり無理するなよ」



「なんでですか?」



「なんでって…心配だから」



「わ、わかりました…」



「じゃあな」



バタンーー



あ、頭ぽんぽん…




なんでもお見通しの工藤先生にはやっぱり敵わないと思ったーーーーーーーーー

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