Sweet Love
「朔弥の気持ちはうれしいけど…でも、私は工藤先生が好きなの。今も昔も。だから…だから…「わかったから泣かないで?」」



そう言って朔弥は私の涙を拭った



「え…私泣いてた…?」



「うん。ごめんな…」



「なんで朔弥が謝るの…」



「なんか困らせちゃったみたいで」



「ううん。うれしかった、ありがとう」



そう言って微笑んだ瞬間ーーーーー



グイッ



「え…?」



私は朔弥に抱き締められていた



「さ、朔弥…!」



「ごめん。でも…お願いちょっとだけこのままでいさせて。」



「ダメだよ…私には工藤先生が…」



「うん…だけど、振った男にそんなかわいい笑顔見せちゃダメだよ」



かわいくないし…



「あ〜!!由愛ちゃん!!」



ビクッ



そう誰かが叫んだと同時に離れる私



「ゆ、結美ちゃん…」



ニヤニヤ



「なにしてたの〜?」



「な、なんもしてないよ…?」



「え〜だってさっきそこの男の人と……」



朔弥を見た瞬間、目を見開いて動かなくなった結美ちゃん



「結美…?」



一緒の班の雪乃ちゃんが声をかけても放心状態のまま



「結美ちゃんどうした?」



「……か……かっこいい〜〜〜〜!!!」

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