Sweet Love
そしてやってきた地獄の時間…



「本当に見回りするんですか〜?」



「当たり前じゃん〜」



「はぁ…そうですよね…」



「由愛ちゃん怖いの〜?」



「夜が嫌いなだけで…怖くありません…」



「そう言ってるわりには顔青ざめてるけど?」



「なに言ってるんですか、松田先生。そんなことあるわけないじゃないですか」



「手も震えてるし」



「これは、寒さです」



「今は春だよ?」



「…………」



「ほら〜やっぱり怖いんじゃ〜ん〜」



「うるさいです。黙っててください」



「うわ…怖い…」



本当に人で遊ぶの好きだな〜



ていうか…



「なんで工藤先生はずっと黙ってるんですか?」



「……別に」



ん?なんか不機嫌…



「なんか怒ってません?」



「誰のせいだと…」



「え?私ですか?」



私なんかしたっけ…



「はぁ…」



そんなため息つかれてもわからないんだけど…



「まあまあ!せっかくの見回りなんだし!!楽しくやろうよ!」



「楽しいものではないですけどね」



生徒を寝かせるための見回りだってわかってるのかな??



「ていうか、さっきから歩いてるけどなんも異常なくない?」



「まあ、言われてみればそうですけど…」

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