Sweet Love
「ん?あぁ、お前優か!ケガ大丈夫なのか?」



まさか、ケガしたのが俺の去年のクラスの生徒だったとは…



「大丈夫です」



「そうか。お大事に」



「ありがとうございます」



そう言って、優は帰っていった



俺が、目の前にある部屋に入ると



「モテる男が鈍感とは…」



とふざけたことを言っていた



いや、それお前もだろ



「人のこと言えないんじゃない?」



俺がそう言うと驚いてこっちを見た由愛



今気づいたのかよ…



しかも、話全部聞いてたことさえも気づいてなかったみたいだし…



「じゃ、じゃあ私が…」



「うん?」



「いや…なんでもないです…」



それでもなにか聞きたそうな顔をしてたから意地悪で



「そういえば、お前空手で全国いってるんだな」



っと言った



「そうなんですよ〜今6連覇中で…」



俺が言ったことを理解したのかいきなり止まった由愛



いちいち反応遅いんだよ…



「えーーーーーっ?!」



うるせぇ



全部聞いてたって言ったのにトンチンカンなこと聞いてきた由愛



バカなのか?



それにしても…



コツコツ…



「習ってるとはいってもねぇ…」



と言いながら由愛の腕を掴むと顔をしかめた

< 196 / 280 >

この作品をシェア

pagetop