Sweet Love
「工藤先生…」



「無理」



「え?なにが…」



「限界。キスさせて」



「うぇ?!どうし…」



私が答える前にキスをした工藤先生



何度も何度も唇を重ねて、まるで"愛してる"って言われてるみたいなキスだった



チュッ



リップ音を鳴らして離した工藤先生



その音が色っぽくて目がとろーんとなってしまった



「その顔やめろ。まだやることあるんだから理性切れさせんな」



「やることって…?」



「それは、今からのお楽しみ」



そう言って私の腕を掴んで外へ出た


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そ、そういえば工藤先生になに言われるか心配で必死だったから気付かなかったけど…



先生スーツじゃん…!!



私の1番好きな格好…



車に乗って走らせてから10分もたってたのに気付かなかったとか…



まあ、いつもと違うキスの余韻に浸ってたっていうのもあるけど…



「さっきからなに見てんの?誘ってる?」



「なっ…!違います!!」



「じゃあ、なに?」



「いや…その……スーツだなぁと思って…」



「珍しかった?」



「違います…私、工藤先生のスーツ姿が1番好きだから…」



「……お前やっぱ誘ってんだろ」



「なんでそうなるんですかっ…!」

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