Sweet Love
「本当に良かったんですか…?こんな高級なレストランで…」



「いいの。今日だけだから。ここでなら雰囲気あるし」



「なんのことですか?」



「ん〜?まだ秘密」



なんだそれ…



なんて思っていると私が頼んだ鶏肉のソテーが来た



料理まですごい…



慎重に食べ始めた私に工藤先生はクスッと笑みをこぼした



もちろん、慎重に食べていた私は気付かなかった



1時間後ーーーー



「ごちそうさまでした」



「おいしかった?」



「はい!とっても!!ありがとうございました!」



「そっか。じゃあ、シメを持ってきてもらおうかな」



「え?私なにも頼んでないですよ?」



「俺が頼んだの。すみません、アレをお願いします」



工藤先生がそう言うと店員さんは、キッチンへ戻って行った



「なに頼んだんですか?」



「デザート」



なんのデザートだろ…?



甘党な私はそんなことを考えていた



すると、いきなり目の前にホールケーキが来た



「え?」



しかも、そのケーキは工藤先生に向けられたのではなく私に向けられた



「誕生日おめでとう」



「工藤先生…」



「これからもかわいい由愛でいてな?」



「はい…」

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