Sweet Love
「由愛…」



「私だって苦しいの…つらいの…これ以上こんな思いさせないで…お母さんまで私から離れて行かないでよ…だから一緒に帰ろう?」



「うん…」







「お騒がせしてすみませんでした」



私は喫茶店のオーナーの絵里さんにそう言った



絵里さんは、昔からお世話になってる



喫茶店を開く前から



絵里さんは、お母さんの親友



お父さんが亡くなった時も心配で家に電話してきてくれた



お母さんの状況を聞いたときは、毎日家に来てご飯を作ってくれてた



でも、迷惑かけたくなかった私は1週間だけにしてもらった



なのにまた迷惑かけちゃって…



「由愛ちゃん、もしかして迷惑かけたとか思ってる?」



「え?なんで…」



「顔に書いてある。別に迷惑だなんて思ったことないわよ?由依のことは昔からお世話してるから」



「すみません…」



ちなみに、由依とはお母さんのこと



「気をつけて帰ってね」



「はい。ありがとうございます」



「またなにかあったらおいで」



「はい」



絵里さんと話し終わった後、お母さんと2人で手を繋いで家まで帰った



ーーー3日後



たまにぼーっとすることはあるものの少しずつ前のお母さんに戻って行った

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