Sweet Love

「いきなりこの学校から離れることになって皆さん、戸惑ってると思いますが理由があって僕は離れることにしたんです」



え？工藤先生がお願いしたってことだよね…？



なんで…？



なんて思っていると工藤先生がこっちを見ていることに気付いた



え？



どうしてこっち見てるの…？



「理由は…」



工藤先生は、左手の薬指に付けている指輪を見せた



「宮本由愛と結婚するからです」



にっこりと笑ってそう言った




『えーーーー？！？！』



校長先生と教頭先生以外のみんなが驚いた



松田先生に関してはびっくりしすぎてお口あんぐりのままになってる



私なんて驚くどころか顔真っ赤になってるよ…



顔熱いし…



でも、なんでここでそれ言うの〜？！



恥ずかしいじゃん！



「由愛、こっち来て」



「え？」



工藤先生に呼ばれて行くと



ぎゅっ



「へ？」



『キャーーーーーー！』



女の先生たちが悲鳴をあげたのと私がまぬけな声を出したのは、ほぼ同時だった



「工藤先生っ…！」



「こいつ俺のだから触ったら許さないからな？」



ちゅっ



そう言って工藤先生はキスをした



その瞬間、職員室中に再び悲鳴があがったのは言うまでもないーーーーーーーー