Sweet Love
と言いながら私の手をとろうとした瞬間



「触るな」



その手を阻止したのは…工藤先生だった



「なにお前?」



「あ?お前こそなに人の女に手出そうとしてんの?」



「ちっ彼氏持ちかよ…」



そう言って、男の人は去って言った



「由愛、大丈夫か?」



「工藤せんしぇい…」



呂律まわんない、恥ずかしい…



思わず、涙目になると…



ぎゅっーー



「ふぇ…」



「はぁ…拷問だな、全く…しばらくこのままでいさせろ。」



「工藤せん「黙れ。今やばいから。」」



なにがやばいんだろうか…



「よし、立てるか?」



「うん…」



「帰るぞ。」



「え…でもせっかくの歓迎会なのに…」



「俺とお前は先に帰るといってある。」



そうなんだ…



「すみません…」



「いいんだよ。今に始まったことじゃないから」



なにも言えない…トホホ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


アパートに着き、部屋の前まで行くとお礼を言おうと工藤先生の方に振り向いた



「工藤先生ありがとうございました」



「は?お前どこにいくつもり?」



「どこって…自分の部屋ですけど…」



「なに言ってんの?倒れたらどうすんだよ」



「でも、酔いはもうさめましたし…」

< 45 / 280 >

この作品をシェア

pagetop